超AI入門

【AI×暮らす】人間って何だ?超AI入門シーズン2第9回

NHKのEテレで放送されている「人間ってナンだ?超AI入門シーズン2」

AI技術の紹介、また実際の活用事例なども取り上げられていて、超AI入門というように非常にわかりやすく面白い番組です。

 

現代は「IT×●●」というように、あらゆるものにITが入っている時代。

そして、人工知能(Artificial Intelligence)の進化・発展に伴い、近未来は様々な分野で「AI×●●」となっていくでしょう。

 

日進月歩で開発が進むAIの進化の先に、どんな未来が待っているでしょうか?

さて、シーズン2の第九回のテーマは「暮らす」です。

暮らしを快適にするAI

人間が普段何気なくやっている行動をAIやロボットで実現するのはかなり難しいものです。

ただ、最近では散らかったものをAIが片付けるというロボットが出てきました。

 

お片づけAIが身につけた能力は4つです。

1)見分ける力

部屋の中に何がどこにあるのかということをリアルタイムで高精度な認識をして状況を把握する

2)つかむ力

モノの場所がわかった後に掴む動作をする

モノの形を正確に認識して安全に掴める部分を把握する

3)整える力

適切な上下を判定し向きを変える

4)対応する力

模様替えなどにも対応する

フィードバックを繰り返して人間の指示にも柔軟に対応していく

 

人間が何気なくやっている無意識の動作をAIが学習していけるようになれば、

お片づけロボットが一家に一台当たり前にあるような時代も来るかもしれませんね。

 

暮らしの中で活躍するAIロボット

番組内では、他にも暮らしの中で活躍しているAIロボットが紹介されていました。

 

・イスラエルで使われている視覚を補助するメガネ型デバイス

・中国で使われているホームアシスタントロボット

・日本使われている振り込め詐欺を防止するATM監視技術

など

 

日本は高機能を求める傾向があったり、国ごとの独自の文化もあるようです。

 

あくまで一例でしたが、どんどんこういったサービスは増えて実用化されていくのだと感じました。

 

人間は道具を使いこなす生き物

人間は生まれてから何度も反復学習していき、大人になれば何気なく無意識で行動ができるようになります。

行動を通して人間は学習をしているわけですね。

 

例えば、スプーンはどの部分が持つところで、どの部分がすくうところ。

 

道具の形状を認識

機能を認識

 

他には回す、引く、押す、開くなど

機能を連想させるアフォーダンスというものが人間にはあるそうですが、

 

最近では、このアフォーダンスがAIに応用されてきているということで驚きました。

心理学的な用語がAIの用語として技術用語になってきているそうです。

 

 

変わっていくデザインの概念

今までは人間が使うというのが大前提のデザインでした。

ただ、ロボットが持ちやすいコップや、人間とロボットの両方が持ちやすいコップなど

今までになかったデザインも増えていく可能性は大いにあるなと思います。

 

AIが認識しやすいデザイン。

それも含めてユニバーサルデザインという考え方は非常に納得でした。

 

また、人間とAIのどっちがデザインするのか?

という問いに対する松尾教授の回答が面白いなと思ったので紹介します。

 

「デザインの行為そのものをAIがやっちゃうのは基本的には無理。

理由としては、相当総合的な判断が必要だから。

人のことや社会のこと、時代感覚などいろんなものが必要。

あとは価値観。美しい、便利だという感覚は人間にしか持っていない。」

 

大前提が人間中心社会。

そうなると、やはり人間がデザインする社会になるのかなと思いますね。

 

感想

今回は、「暮らす」というテーマでした。

 

人間は何気なくやっている行動を紐解くと本当に複雑で総合的なことをしているのだなと感じますね。

生まれた瞬間から何度も反復学習して蓄積している人間は偉大な存在だと思います。

 

また、番組中でモノの形状と機能の話があったのが非常に興味深かったです。

 

椅子だから座れる?

座れるから椅子?

 

我々の認識というのは、入り混じっているというのがAIを通してわかってきているのだなと思います。

やっぱり認識というのは非常に奥深いテーマなんだなと改めて感じました。

 

オススメ図書

番組にも出演されている東京大学の松尾教授の講演をお聞きした際に、人工知能関連の推薦図書が紹介されていました。

私もこれらの図書を通して、一般的な知識は身についたと思っていますので、興味のある方はぜひお手にとってみてください。

・入門書として

 

・読み物として

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