「”心理的安全性”が生産性を高くするとGoogleも認めている」という記事の続きとなります。
生産性が高い組織に必要とされる”心理的安全性”。
そのような組織の中で、自分の可能性を開き、チームプレーで結果を出せるようになれば嬉しいですよね。
しかし、大事だとわかっていてもなかなか心理的安全性を担保するのが難しい。
今回は、心理的安全性を阻害する原因について考察していきたいと思います。
Contents
コミニュケーション不全に陥る「3つの呪い」
組織の中では人間関係、コミニケーションは欠かせません。
心理的安全性が担保されていないということは、コミニケーションに何かしらのズレが起き、コミニケーション不全に陥っている可能性が大きいです。
森岡毅さんの著書『マーケティングとは「組織革命」である。』の中に、今回のテーマと通じる内容があるので紹介させていただきます。
その著書の中には、コミニケーション不全に陥っている典型的な現象は、「上下関係の縛り」と説明されています。
また、上下関係の具体的な事例としてコミニケーション不全に陥る「3つの呪い」として整理されています。
(ここではかいつまんで紹介するので、興味のある方は実際に本を手に取ってみてください)
年齢差
常に先輩>後輩という構図に囚われたり、反対意見が言いにくかったり、様々なケースがあると思います。
年功序列がまだまだ根深い日本において、年齢差によってコミニケーション不全が起きているのはよく見かけられるのではないでしょうか。
役割差
社長、役員、平社員、アルバイト、など様々な役割の人たちが連携して仕事をするものです。
意見が通らなかったり、上の決定に従わないといけなかったり、組織の大小によってその差はあるかもしれませんが、役割さの呪いは私も経験してきました。
性別差
わたしたち人間の無意識深くに、男とはこうあるべきだ、女とはこうあるべきだ、というようなものが刷り込まれています。
勝手なイメージがつきまとい、本来の性別の違いによる良さを活かす方向性に進めていないケースもよくあると思います。
分離意識を生み出すのは人間の脳
人間関係におけるコミニケーション不全について紹介しましたが、私はもっとさらに踏み込んで原因にアプローチする必要性を感じています。
コミニケーション不全に陥る「3つの呪い」に共通するのは、分離意識だと思います。
私とあなたというように、存在と存在をわけて認識するのが人間は得意ですね。
それが結果的に上司と部下や、男性と女性、先輩と後輩というように変わっていくだけで、根本には人間の脳の認識のクセが働いていると言えます。
つまり、この分離意識を超えて、分離を超えた共通・全体を認識できるような認識水準にあがる必要があると思っています。
分離意識が得意な脳の認識の限界を知らなければ、
自分を否定したり(自罰)
他人を否定したり(他罰)
環境を否定したり(環境否定)
人それぞれパターンは違えど、否定するだけの人間で終わります。
もちろん、このような状態で心理的安全性が担保できた組織を創るなんて絶対に無理だと思います。
誰もが脳の認識のクセを理解し、全体・共通を認識できる認識に認識次元があがったところから、本当に良好な人間関係や組織づくりが可能になってくると私は確信しています。
脳の認識についてもう少しまとめた記事があるので、ぜひ合わせてお読みいただければ嬉しいです。