AI時代では、アイデアや創意性が溢れ、無から有を生み出せるクリエイティブ人材が求められています。
しかし、そのような時代的ニーズがある一方で、アイデアや創造性を溢れるようにさせる教育自体が無いことが大きな問題だと私は捉えています。
「企業や時代が狙っている人材」と「学校が輩出する人材」。
この人材のイメージに格差が出ているのは、事実ではないでしょうか。
教育革命の必要性
先に、なぜ教育が大事で、教育革命が必要なのかについて私の意見を伝えたいと思います。
まず、人間一人一人を変化させるのはやっぱり”教育”という一点に尽きるなと思うからです。
教育が変われば人間が変わる
人間が変われば経済・政治が変わる
経済・政治が変われば時代が変わる
時代が変われば歴史・文明が変わる
こんな整理もできるのではないでしょうか。
そうすると、「教育」というものには歴史・文明を底上げするだけの無限の可能性が隠れているとも言えます。
社会を作っている基本単位・構成要素は個人であり人間です。
であるならば、人間そのものを変化させる「教育」が完成しない限り、未来は決して明るくないと思いませんか?
ましてや、生涯学習という言葉があるように、学びというものは人生の中で終わりはありません。
アイデアや創造性溢れる人生を過ごせるとしたらどんなにワクワクするでしょうか。
今までの教育の問題点
義務教育から高校・大学に至るまで、私たちは様々なことを学び実践します。
学校だけではなく、家庭や社会からも多くのものを学びます。
しかし、学校においても社会においても、シンプルに問題点を挙げるなら”暗記中心”と言えるのではないでしょうか。
過去に蓄積された知識の上での学問であるので
暗記中心の答えを覚える教育であり、
問題の発見能力より問題解決能力を養う教育です。
今後、センター試験など学力の評価基準や、就職試験などもどんどん変わっていくでしょうが、まだまだこの国の教育文化の根っこには暗記中心というものがあると思っています。
今の教育は、本当に様々な限界があります。
教育の分野はどんどん細分化され、複雑になる一方で統合の道は見えません。
また、一般相対性理論と量子力学のようにどんなに一般常識になったとしても、自分の人生と繋がらないし理論と理論が融合できない。
宗教や宗派も多様に生まれ、科学と哲学も統合できていないのが現状です。
多様な学問や理論が生まれているけれど何が正しいのかわからない。
自分が何を誰から学べばいいかわからない。
そもそもやりたいことが見つからない。
そんな問題意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
私は、一つの理論で全てが整理され、世界全体がこれだという究極の教育体系となる”基軸教育”があって然るべきだと思いますし、
なければそれを本気で作っていきたいと思っているわけです。
教育の仕組みを考える
なぜこんなに学問が細分化され、統合できないでいるのか・・・
また、そもそも教育とはどういう仕組みで成り立っているかについて考えてみました。
普段私たちが学校や社会で教えられるもの。
つまり「学問・教育・知識」といったもの。
それらは、何かの「理論」に裏付けられたものです。
「理論」というのは、「情報・データ」が元になった「論理」を展開した上で成り立っています。
さらにもっと深く考えるならば、それらは人間が「観察・観測」したものであり、人間の観測行為には人間の「五感覚脳の観点」という条件付けられた大前提があります。
学問・教育・知識
↑
理論
↑
論理
↑
情報・データ
↑
観察・観測
↑
五感覚脳の観点
この一番根っこにある「五感覚脳の観点」については、不完全性があり、そして異質性があります。
その土台の上でいくら教育や学問体系を作ったとしてもそれは部分の論理になったり、ある集団の観点に基づいて意味づけ価値づけられたものになるのは当然ですよね。
ある観点から見たら納得できるけど、中には納得できない人も出てくる。
折り合いがつかなければ分離、もしくは戦いや戦争という道しか残りません。
科学、宗教、思想、哲学、など本当にこの問題が根深くあります。
不完全性・異質性といった特徴を持つ五感覚脳の観点を基準にした教育は本物の教育にはなり得ないし、統合の道に持っていくのはかなり限界があると思います。
だからこそ、
何より解決するべき問題は、人間の「5感覚脳の観点」が問題であること、そしてその観点がなぜ生まれるのかといった、”観点の問題”を教える教育が必要だと思っています。
五感覚脳の観点を補い上昇させたメタ観点を土台にした教育が必要ですね。
分離してバラバラの状態から整理する思考方式ではなく、
分離なく全てが繋がったオンリーワンから出発し、
シンプルから複雑を観るアプローチに変わっていく必要があると思いませんか?
人間共通の敵は”観点の問題”
観点の問題を知らないと、人間は存在自体を否定しやすくなってしまいます。
相手そのものを否定したり、集団や団体を否定したり・・・
しかし、重要なのはどの観点から出発しているのかであって、観点自体が問題だということです。
観点の問題を解決する教育が一般常識化されれば、
本当に新しい自分、新しい出会い、新しいライフスタイル、新しい時代を創っていけると確信しています。
AI時代におけるクリエート人材は、五感覚脳の観点を補う新しいメタ観点を取り入れた人材からです。
ぜひ、この観点の問題とそれを解決できる新しい教育を共に創っていきましょう。