先日、長崎のハウステンボス内にある、”変なレストラン”に行ってきました。
ここでは、料理ロボットが料理を振舞ってくれます。
配膳や接客など完全無人化とは言わないまでも、少しずつこういった形のサービスが増えていくのかなと、ちょっと未来にタイムスリップしたように錯覚します。
変なレストランとは?
変なレストランとは、長崎のハウステンボス内にあるロボットが調理するレストランのことです。
料理長のアンドリューはお好み焼きを作り、
やすかわ君はソフトクリームを作り、
やすかわ君の弟のダニールはカクテルなどのお酒を作ってくれます。
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前々から気になっていたのですが、せっかくハウステンボスに来たということで興味本位で突撃してみました。
体験してみての私個人的な感想としては、実際にはまだまだ改善点はあるなというのが正直です。
ただ、今後こういったロボットが私たちの日常生活に浸透していくのだろうなと改めて感じさせられました。
料理ロボットが料理をしたりお酒を注ぐ
カクテルなどの飲み物を出してくれるロボットがこちら。
欲しいドリンクを注文すると、ちゃんと指定されたドリンクを作ってくれます。
そして、お好み焼きをつくってくれるロボットがこちら。
人間のようにしなやかに動くアームの動きは圧巻です。
レストランの完全無人化への道は・・・
一通り見て感じたこととして、料理だけでもまだまだ完全無人化(オートメーション化)は難しいだろうなということです。
メニュー1つに限定し、動きをプログラミングしてその通りに動かすことはできた(それだけでも十分すごい!?)としても、1つのロボットで複数の料理を作るのは難しいのかもしれません。
ただ、それはパターンや条件が多くなってくるだけという見方もできるので、その実現は近未来すぐにやれそうな印象を受けました。
やっぱり難しいのはイレギュラー対応で、同じ料理でも例えばカップの位置が変わったりなどの不測の事態をどうカバーするのかなどが課題になってくるのではないでしょうか。
空間や存在を正しく認識し、その存在ごとに適切な持ち方運び方ができるようになれば、もっともっと幅や可能性が広がっていくと感じます。
さらに、受付業務や配膳サービス、片付けなども部分的にロボットができたとしてもまだまだ人間が介入せざるを得ません。
複合的に情報を処理し、判断しなければならない業務は人間が得意とするところだと思いますので、完全無人化を目指すのもいいかなと思いますが、人間とロボットがしっかり得意分野を活かして融合していくことが大事だなと思いますね。
今後サービスは二極化へ
ロボット技術の進化はこれからの時代、今回の話題のような料理をするロボットも然り、介護をするロボット、道案内をするロボット、などあらゆる分野での応用活用が進んでいくと思われます。
その中で、提供されるサービスは二極化していくと言われています。
ひとつは、人間が繊細なおもてなしを行う高品質で高価格なサービス。
もうひとつは、テクノロジーを駆使した無人オペレーションで低価格なサービス。
利用する側である消費者がどんなサービスを望むか、人それぞれでいいと思いますが、時代的な流れは大きくこの2つにわかれていくのだと思います。
具体的な例をあげるとお寿司屋さんですね。
高級寿司屋のように、職人が1つひとつ真心込めて握るお寿司と、大手寿司チェーンのようにロボットが大量に握るお寿司。
そのようなイメージでしょうか。
これからの時代、ロボット技術による社会変革がどのように進んでいくのか楽しみである一方、
人間にしかできない究極的なおもてなしは何なのかということも考えさせられます・・・