画像引用:https://twitter.com/ai_houkai
『AI崩壊』という映画を見ました。
公開当初から気になっていたのですが、見る機会を得られず今に至ります。
この度、AmazonPrimeで無料配信していたので、ようやく見れたという流れ。
人工知能(AI:Artificial Inteligence)の暴走を描くSF系映画は一通り見てきましたが、この映画についても私なりのポイントなど備忘録として残しておきたいと思います。
ネタバレも含みますので、本編が気になる方は、本編を見られてからご覧くださいね。
映画のあらすじ紹介
映画の紹介を引用しますね。
2030年。人々の生活を支える医療AI「のぞみ」の開発者である桐生浩介は、その功績が認められ娘と共に久々に日本に帰国する。英雄のような扱いを受ける桐生だったが、突如のぞみが暴走を開始--人間の生きる価値を合理的に選別し、殺戮を始める。警察庁の天才捜査官・桜庭は、AIを暴走させたテロリストを桐生と断定。日本中に張り巡らされたAI監視網で、逃亡者・桐生を追い詰める。桐生が開発したAIを管理していたのは、桐生の亡き妻でありAI共同開発者の望の弟、西村。事件の鍵を握る西村も奔走する一方で、所轄のベテラン刑事・合田と捜査一課の新米刑事・奥瀬は足を使った捜査で桐生に迫る。日本中がパニックに陥る中、桐生の決死の逃亡の果てに待っているものとは?一体、なぜAIは暴走したのか?止まらないAI社会の崩壊は、衝撃の結末へ--。(C)2019 映画「AI崩壊」製作委員会
公式サイトはこちら:https://wwws.warnerbros.co.jp/ai-houkai/about.html
とまぁ、シナリオとしては、王道ラインでそんなに目新しいものではないと思います。
AIが暴走した理由についても、まぁそうだよねという感じで、僕個人的にはビックリは少なかった。
別に映画を批評を悪くするつもりは全くありませんので、この映画を通してどんな気づきを得て今後どう活かすかが重要だと思います。
人工知能(AI)は人間の仕事を奪うのか?
もう、このネタはずっと取りあえげられているテーマですが、映画の中でも強く描かれていましたね。
僕の意見としては、仕事そのものは奪われない(場合によっては仕事自体なくなる職業もあると思いますが・・・)けれど、多くの仕事の中にAIが入っていき、仕事の中の多くのタスクが人工知能に置き換わると思っています。
AIが何でもできるのではなく、AIは何が得意で何が不得意なのかを見極めないと、単に人間の敵と勘違いしてしまいかねませんね。
これは、AIだけではなくて全てのテクノロジーについて言えると思いますが。
人間の敵とは何なのか?
作中、犯人はAI開発者の桐生だという設定で、警察や国民はずっと桐生を追いかけます。
そこでふと思ったのは、人間の敵となっているのは一体何なのか?ということ。
目の前で医療AIが暴走していており、社会が大混乱に陥っている中、
犯人探しにヤッケになっている姿が強く描かれていたような気がします。
これって日常でも起こることだなと改めて感じました。
本当の原因は何なのか?ということを観ず、現象的な原因に意識が取られ、根本解決できない。
人は自分のマイナス感情を押し付ける人やモノを探しているのではないかなと思いました。
人工知能を開発した人が悪なのか
人工知能を使ったサービスを提供している人が悪なのか
人工知能を利用している人が悪なのか
このテーマについてはこれからのAI社会において考えていかないといけないものだと思いますね。
人間にしかできないこととは何なのか?
人間にしかできないこととは何なのか?
それは、責任を取ることだとありました。
いやー、その通りだなと。
人間は結局のところ、感情の生き物です。
例えばAIがミスしたところで、それはしょうがないと諦められるモノでしょうか。
人間が責任を持って開発し
人間が責任を持ってサービスを提供し
人間が責任を持って人間に向き合う
何かあった時の責任も取る
これは、人間ならではのことなのかなと思いますね。
人間の尊厳とは何なのか?
デモを行なっている人のプラカードの中に人間の尊厳を返せだとかいうキーワードが目につきました。
人間の尊厳って一体なんでしょうね。
AIによって自分の仕事が奪われたと思う人たちもいる。
AIによって奥さんが長生きできて感謝している人たちもいる。
世のため人のためとAI開発を行い、理想の社会を作る人たちがいる。
いろんな思いや感情が錯綜する中、その人の観点からしたらそれが正義だろうし、何がただしいか間違いなんてわからない。
人間の尊厳とは何なのか?
この体が人間というアイデンティティーの枠のまま考えても本当に答えが出ないんだなと思いますね。
この映画を見たきっかけに、改めて”人間の尊厳”ということを考えていきたいと思うようになりました。