ITサービス導入・検証

「Webex」「Zoom」違いは?無料版有料版それぞれの機能徹底比較

リモートワークがかなり一般的になってきた中で必須のツールにWeb会議システムがあります。

私も、ほぼ毎日と言っていいほど、Web会議システムを利用します。

 

ただ、時代のニーズに応じて今までなかった機能が実装されたり、ツール側も日進月歩でバージョンアップが進みます。

各ツール一長一短はありますので、幅広く知識を持ちながら、必要に応じて使い分けるくらいの柔軟性が必要になってくるのではないでしょうか。

 

今回は、その中でもCiscoの「Webex Meeting」と「Zoom」について比較しながら、それぞれの良さを見ていきたいと思います。

Web会議において重要視するポイント

Web会議において重要視するポイント・・・

皆さんどんなものを挙げますか?

 

会議の形式や参加人数などによっても違ってくるでしょう。

ビジネスよりなのか娯楽よりなのかといったTPO「Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)」によっても違ってくるかもしれませんし、

もちろん費用やセキュリティー、利便性や外せない機能など、意外とあげると出てくるものです。

最近だと、オンラインでセミナーを開催するウェビナーのようなものを実施する企業や個人も増えてきています。

 

全てオールオッケーのツールというのは正直ないと思います。

だからこそ、それぞれのツールを使うメリットやデメリットをしっかり押さえていくことが大事ですね。

 

WebexとZoomの違い

Web会議システムの代表的なツールといえば、GoogleのGoogleMeet、MicrosoftのTeems、Zoom、Cisco Webexミーティングなどが有名ではないでしょうか。

今回は、その中でも2つに絞って、私が普段よく使う「Zoom」と、たまたま検証する機会があったCiscoの「Webex」を比較していきたいと思います。

※日々バージョンアップで情報が古くなっている可能性もございますので、必ずご自身で公式サイトの情報をご確認ください。

 

【Zoom】https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

【Webex】https://www.webex.com/ja/index.html

 

比較表

Zoom Webex
無料版 有料版 無料版 有料版
特徴 使いやすさが徹底されたデザイン
ITリテラシーが高くない人でも使いやすい
創業者がWebexの開発者
世界で最も使われている
セキュリティ面や接続性は非常に優秀
会議品質が高い
セキュリティー 脆弱性が話題になり頻繁にアップデート 堅牢なセキュリティー
メッセージやホワイトボードなども暗号化
パスワード要件 ・8文字以上でなければなりません
・少なくともアルファベット1文字含む(a、b、c ...)
・少なくとも1つの数字を含む(1、2、3 ...)
・大文字と小文字のアルファベット両方を含める
・1文字だけの文字を使用することは不可

・最低8文字最大256文字
・最小1個の英小文字(a,b,c...)
・最小1個の英大文(A,B,C...)
・最小1個の数字(1,2,3...)
・最小1個の特殊文字
(-!@#$%%^&*()-_=+[]{};:,.<>/?)

費用 20,100円+税
/年/ライセンス

1,490円+税
主催者ごと、毎月

専用アプリ
(デスクトップアプリ版、スマホアプリ版)

(デスクトップアプリ版、スマホアプリ版)
ミーティングID マイパーソナルミーティングIDと都度IDの選択 マイパーソナルミーティングIDと都度IDの選択
※会議URLの頭は契約者専用
https://****.webex.com/任意のアドレス
ミーティングロック
ミーティング参加 名前のみで参加可能 名前とメールアドレス必須
名前表示の変更 ミーティング参加後も変更可能 ミーティング参加前に変更が必要
ミーティング可能時間 3人以上は40分まで
(2人までは無制限)
なし 人数に関わらず50分 24時間
ミーティング参加可能人数 100人まで 100人まで
※大規模ミーティングのオプション有り
500人:6,700円
1000人:12,100円
100人まで 100人まで
オプションで1000人まで可
映像 標準HD(720p) ビデオ解像度は最大で 720p (1280x720) まで対応
画面共有
(デスクトップ共有、アプリケーション共有)

(デスクトップ共有、アプリケーション共有)
画面分割 25 25
参加者の画面ロック
(スポットライト)

(デスクトップ共有、アプリケーション共有)

※ステージという概念が慣れるまで難しい
録画のレイアウト変更 ×
(コンテンツ共有時のレイアウトなど細かく設定可)
ローカルレコーディング
クラウドレコーディング ×  〇 ×  〇
録画レイアウトを選択可
ブレイクアウトルーム 最大50ルーム 最大50ルーム × オプションで最大100ルーム
待機室
(待機室)

(ロビー)
挙手
リモートコントロール
バーチャル背景
※システム要件あり

※システム要件あり
ホワイトボード
チャット
Q&A ×
(Q&A専用チャット)
投票(アンケート) ×  〇  〇
ライブストリーミング
(YouTube、Facebook、など)

(YouTube、Facebook、など)

 

特徴

Zoomの特徴と言えば、やはり使いやすがが徹底されデザインという点ではないでしょうか。

実際、ITレテラシーが高くない人でも直感で操作しやすいというのが最大のメリットではないかなと思います。

 

一方、CiscoのWebexの特徴と言えば、やっぱり安心のセキュリティーだと思います。

Ciscoと言えばネットワーク機器を販売する会社でもありますが、セキュリティーに対する技術は安心してよいと思いますし、会議品質(音声・映像)もZoomより優れているといいう印象です。

 

余談ですが、Zoomの創業者がWebexの開発者ということもあり、ZoomとWebexの画面インタフェースや機能は似ています。

もちろん、それぞれにしかない機能はありますので、それに関しては以下でもう少しとりあげてみたいと思いますね。

 

費用

気になるポイントの1つに費用は必ずあがると思いますが、ZoomとWebexの有料版の価格設定はそこまで違いはないかなと思います。

実際、ZoomのPro版と、WebexのStarter版を比較すると月額費用に換算すると2000円を切るような価格帯になっています。

 

とは言え、これはあくまで標準的な機能になってきますね。

 

例えば、大規模なミーティングを行いたいときには、Zoomでは大規模ミーティングのオプションを契約したり、など

自分が利用したいサービスによってオプションを契約したりと、費用はさまざまなパターンがでてくるので一概にどっちが高いとかいう判断は難しい気がします。

 

映像と音声の品質

映像と音声にこだわるなら、絶対にWebexの方が良いと思います。

私自身、この辺の数字は詳しくないので、詳細は調べてくだいという感じですが、実際にミーティングをしてみた感じだとその差をかなり感じるくらい違いがあります。

 

ブレイクアウトルーム

ブレイクアウトルームはZoomというイメージでした。

しかし、Webexもその機能を実装し、さらに言えばWebexはルームの数を最大100まで増やせるというのがストロングポイントになりました。

 

進行上、いつくかのグループに分割し、それぞれでディスカッションしてもらったりすることもできるので、必須の機能として考えられている方も少なくないのではないでしょうか。

もちろん、メンバーの移動や事前のルームの割り当てもZoomとWebexそれぞれでできるので、おすすめの機能です。

ブレイクアウトルームを組む際の画面もシンプルで、簡単に設定できますよ。

※Webexのブレイクアウトセッションの割り当て画面です。

 

録画のレイアウトの設定

ミーティングの前に事前に管理者設定で変更しておく必要がありますが、Webexの機能で、おすすめなのが録画レイアウトの設定が細かくできるという点です。

ミーティングでコンテンツが共有されている時、共有されていない時で、それぞれ設定が可能なので、ミーティングの形式によって使い分けても良いのかなと思います。

※Webexの録画のレイアウト設定画面です。

待機室・ロビー

ミーティング参加者を事前に確認したい場合などに便利なのが待機室・ロビーという機能。

全く知らない第三者が入ることを防いだり、ミーティング参加のタイミングを調整したり、使い方はさまざま。

もちろん、ミーティング参加者を強制的に待機室・ロビーに移動することもできます。

 

※Webexのロビーで待機している時の画面です。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ZoomもWebexも一長一短があるのはご存知いただけたのかなと思います。

 

セキュリティーや品質をしっかり考えたいというならWebex

普段使いで気軽に使いたいというならZoom

という感じでしょうか。

 

ただ、会議時間、参加人数、セキュリティー、ブレイクアウトのルーム数、など

ツールの選定ポイントは、個人や会社によって判断基準が異なります。

 

また、いろんな方と打ち合わせしていると、今回はこれを使いましょうという感じで相手に合わせるケースも出てきます。

用途に応じて使い分けられるかということが大きなポイントになってきますね。

 

 

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