11/29(木)にイベントを開催しましたので、開催報告です。
【テクノロジー×未来×学び】最新テクノロジーの今とIndustry5.0というテーマで、イベントを主催して5回目となりました。
第5回のテーマは『未来の働き方』。
テクノロジーによって社会は劇的に変革していく中、特にAI時代に求められる働き方とは何なのかについて、参加者のみなさんと深められる場になりました。
Contents
エクスポネンシャル思考の必要性
エクスポネンシャルというのは、”指数関数的”という意味です。
右肩上がりの線型的なものではなく、倍々で増えていくようなもの。
テクノロジーの進化と社会の変化は、まさにエクスポネンシャルに進化成長しています。
私たちの思考は、基本は過去からの延長でしか物事を判断できません。
過去の延長上でこういう未来が来るだろう。こうなったらいいだろう。
しかし、正直未来は誰にも予測できないと思います。
それくらい恐ろしいスピードで変化しています。
10年前にスマートフォンが登場し、これだけ社会のインフラとして活用され、その上で動くアプリなどもどんどん開発されている未来を一体誰が正確に予測することができるでしょうか。
いかに未来思考にシフトさせ、新しいものを取り入れ、変化できる人間にならないと時代に取り残されていきます。
エクスポネンシャルな思考を持つことは、これから生きていく上で非常に重要だと思います。
(推薦図書)
テクノロジーによる破壊と創造
アメリカでは「2011年に米国の小学校に入学した子供の65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就くだろう」と予測されているという話も聞いたことがあります。
今ある仕事、特にAIやロボットで代替できるオペレーション作業は、間違いなくなくなっていく。
一方で人ならではの仕事であるホスピタリティーな仕事や高度な創造性が必要なクリエイティビティーな仕事は残り、仕事は二極化していくと言われています。
今、皆さんが仕事にしているものは、どこに当てはまりますか?
日本は、大別するとホスピタリティーやクリエイティビーな職に就いている人は2割程度だそうです。
つまり、8割ほどの人がこれから近未来で仕事が失われるか、仕事の形が変わるということですね。
テクノロジーは破壊と創造をつくります。
柔軟に対応できなければ本当にAI時代を生き抜くことができません。
AI時代の働き方とは?
AI時代の働き方と言ってもいろんな角度から議論ができると思います。
そこで、今回のイベントの中では下記の本を推薦図書としてご紹介させていただきました。
(推薦図書)
旧エリートとニューエリートの比較
今までの旧エリートから、これからのエリート。Newエリートの比較は本当に面白いです。
時代を引っ張っている著名な人などは、本当にNewエリートの項目に当てはまると思いますし、私たち一人ひとり少しずつでもシフトさせていく必要を感じます。
古い教育と未来の教育の比較
また、もう少し大きな枠組みとして教育の形についても紹介させていただきました。
ニューエリートに必要な能力とは
ニューエリートとは何なのか、そして未来の教育のイメージを深めた上で、ニューエリートに必要な能力もご紹介しました。
①知識、②スキル、③人間性の3つはイメージがつきやすいと思います。
それら全てを包含するものが「メタ認知」です。
AI時代では、このメタ認知能力を養いながら、働くことが重要です。
現象にとらわれるのではなく、自分を内感し、自分すらも客観視でき、時代の流れを読むことができる。
個人でしっかり自立もしながら、新しい共通土台を持った人が関係しあってこそ、新たな価値創造ができてくるのかなと思いますね。
メタ認知を鍛える教育の必要性
メタ認知は、人間の脳機能の限界を超えなければなりません。
人間の脳にはクセがあります。
・部分だけをとる
・違いだけをとる
・過去とつなげてとる
・有限化させてとる
つまり別の表現をすれば、「全体・共通・今ここ・無限」を認識できないような機能的な限界があります。
この脳機能の限界を超えられる新しいイメージを使い、誰もが客観的に認識再現できるような教育が本当に求められていると思います。
その教育技術として、認識テクノロジー(Ninshiki Technology:nTech)も紹介させていただきました。
こちらも参考図書として紹介させていただいたものがあります。
(推薦図書)
Industry5.0は人間中心社会の実現
Industry1.0〜4.0は人間以外の開発が中心です。
人間はいままでいろんな道具の発見と偉大な発明をしてきました。
まさに時代はIndustry4.0に突入しています。
しかし、同時にその先のIndustry5.0まで突き抜けたイメージを持ちながら準備していくことも必要になってきます。
Indsugry4.0までは、一言で言えば人間以外の開発の歴史と言えます。
そして、人間の知能を超えるまで進化する人工知能の開発も進んでいます。
AIやロボットの登場は、人間の仕事や雇用を奪います。
それで、人間疎外になってしまっては本末転倒ですね。
人間疎外から人間中心へ。
Industry5.0は、メタ認知できる人間そのものをバージョンした人をたくさん排出し、その人たちが連携しあうことが必要だと思います。
今まで開発しきれてこなかった人間の認識空間の開発によって、新たな人間中心社会の実現ができればなと私も感じるところです。
宇宙全ての存在の中で、自分という存在はオリジナルで唯一無二の存在です。
つまり、自分にしかできないもの、誰にも負けないオンリーワンというものが必ずあるはずです。
それは既存の中にはないかもしれません。
新しく自分で作っていく必要があるものです。
しかし、一人で探して発見できるものではなく、関係性の中で自分らしさの発見や新たな価値を生み出していくことが重要だと思いますね。
そして、本当の意味でオリジナリティー溢れる個人が集まって、全体がひとつの生命体のようにチームプレーしていくことができれば、AI時代の次の美しい時代を創っていくことができるのではないでしょうか。
進化型組織として「ティール組織」のことも紹介させていただきました。
(推薦図書)
イベントの様子
毎回、皆さんに真剣な姿が印象的です。
(今回はカメラマン不在のため、写真がほとんどありませんでした・・・)
バックナンバー
過去の開催報告も合わせてご覧ください。
第1回目の開催報告:テーマ「社会主義国中国のテクノロジーの今、IoT×AI×ビッグデータの革命」
第2回目の開催報告:テーマ「健康や医療にまつわるテクノロジー」
第3回目の開催報告:テーマ「仮想現実(VR)・拡張現実(AR)・複合現実(MR)」
最後に
2018年は第5会までイベントを実施させていただき、延べ110人ほどの人に参加いただけて本当にありがとうございました。
中にはリピートもしてくれる方も多く、毎回熱量の高い場になったことを嬉しく思います。
2018年は一旦最後になりますが、2019年以降もどんな形になるかわかりませんが継続していきたい思いですので、その際はぜひよろしくお願いいたします。