話題の本、『GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読みました。
GAFAは、Google、Apple、facebook、amazonの頭文字をとって「ガーファ」と読むそうです。
私なりに参考になったポイントやなるほどと思った点をメモしておきたいと思います。
なぜ、この『GAFA』が注目されるのか?
今、世界を牽引しているのは国ではなく企業だと思っています。
国家予算を超えるお金を持って、時代を躍進する企業がまさにこの4騎士であるGoogle、Apple、facebook、amazonですよね。
マイクロソフトやIBMなど、IT時代のトップランナーを置き去り、今はこの4企業が世界のトップに君臨していると私も感じます。
そんな4企業がどうやって今の世界を創り上げたのか、各企業毎の歴史も紹介しながら解説している前半があります。
4騎士の何がすごいのか?戦略・ビジョンとは?
本の言葉を引用しながら、それぞれの企業をどう紹介されているのか。
また、どんなビジョンを持って社会変革に取り組んでいるのか、ポイントだけ列挙しておこうと思います。
Google "全知全能で無慈悲な神"
Googleは、「世界中の情報を整理する」というビジョンを掲げ、あらゆる情報をインターネット空間上で整理し、誰でも検索できるようにしています。
GoogleマップやGoogleスカイ、Google翻訳など、ありとあらゆる情報が整理されていくわけです。
とんでもないビッグデータをGoogleは手にしている。
AI時代におけるこのメリットは非常に大きく、他社にはもう真似ができない不動のポジションを得ているような気がしますね。
Apple ”ジョブズという教祖を崇める宗教”
Appleのイメージは、macやiphoneが強いと思いますが、究極のシンプルを極めたようなデザインはどこか人を魅了します。
そんな美徳に魅せられたAppleユーザもいるのではないでしょうか。
高いお金を出してでも買いたい商品というのは、現代ではなかなかありませんが、それに成功しているAppleという企業は他には類を見ないような気がします。
facebook "人類の1/4を繋げた怪物"
世界中の人を繋げるというビジョンを掲げるfacebookという企業
世界中の人をインターネット空間上で繋げるという構想はどこから来るのでしょうかね。
今は、日常生活の大半の時間をSNSツールに費やす人も多いのかなと思いますが、インスタグラムの買収など、SNSユーザの行動履歴や投稿などを手にしたfacebook。
個人情報やプライバシーがどんどんオープンになっていくのは時代の流れでしょうか。
人はどこかで繋がりを求めているもの。それを世界規模で実現したのは本当に偉大な功績だと思います。
amazon ”一兆ドルにもっとも近い巨人”
世界で一番大きな店舗を持つamazon。
amazonによって流通自体に大きな革命が起きているのは事実ですね。
無人レジのAmazonGoや、AmazonWebService(AWS)、電池などの生活必需品の製造販売、など
社会インフラそのものを全てAmazonが担っていくのではないかと思うほど、多種多様なビジネスをしているような気がします。
人間の欲求と密接に繋がったビジネス展開
私はこの本を読んでいてなるほど!と思った一番の点は、
これら4騎士は、人間の生活や欲求に密接に関連したビジネスをやっているということでした。
まず、Googleはヒトの脳を代替する。
人間の考えたり記憶をしたり、知的欲求で知りたいことを調べたりという動作は、これからはGoogleが代替していく。
確かに、今の時代となれば、知りたいと思えば検索すればすぐに答えが返って来るわけです。
そしていつのまにか、人間は自分の記憶よりも機械が導き出した結果を信頼するという逆転現象が起きてしまったわけですね。
Appleは美的欲求にアプローチしている。
私もMacユーザ、iphoneユーザですが、シンプルなデザインはどこか人を魅了する。
コンピュータ製品の中での高ブランドの地位を確立した企業は他にいないのではないかと思いますね。
Facebookは承認欲求にアプローチしている
人間は繋がりたい、認められたい欲求は必ず持っているものです。
それをインターネット空間上でSNSとして実現する。
リアルとデジタルを融合させた新しい世界を作ったのがfacebookなのかもしれませんね。
世界中の人と簡単に繋がり、メッセージのやりとりができるようになった現代は、数十年前からしたらどんなに大きな変化でしょう。
そして、amazonは、ヒトの生命欲求、生存欲求にアプローチしている。。
世界でいちばん大きな店舗を構え、より良いものをより早く得られるサービスは、人間の安心で安全に生きたい欲求そのものだと感じますね。
これから、クリックなしで注文したり、即日配達など、どんどんサービスが向上していった時に、私たちの生活インフラを支えるのはamazonになる可能性も大いに考えられます。
時代はどんな方向性に進むのか!?
2000年に入った時は、これらの企業は当然今ほど有名な会社ではなかったはずです。
しかし、世界の構図を数年〜十数年で変わるほど劇的な変化が起きている21世紀。
今までの常識はもう常識ではありません。
むしろ、新しい商品、新しいサービス、新しいものがどんどん出て来るしアップグレードしていくわけですね。
そんな時代に生きているということを改めて感じる内容でした。
日本企業はどう食い込んでいくことができるのか?
今更アメリカのトップ企業の真似をしてもしょうがないと思う反面、日本人ならではなのセンスを活かした新しい取り組みを世界に発信していく良いタイミングなのかなと同時に思うところです。
ぜひ、興味がある方はこの本を手にとって見てください。