テクノロジーの進化がもたらす恩恵はいくつか挙げられると思いますが、今回は”繋がる”というテーマで記事を書きたいと思います。
様々な障壁がどんどん突破され、繋がらないものが繋がっていく。
それはワクワクすることではないでしょうか。
一方で、どんなに科学技術が進化しても繋がれないものがあるとしたらそれは一体何だと思いますか?
陸海空の物理空間が繋がる
まず、イメージしやすいものとして陸海空といった物理空間でしょう。
人が自力で移動していたところから、テクノロジーによって交通手段を手に入れました。
例えば、陸で言えば車、海で言えば船、空で言えば飛行機のように。
科学技術の恩恵は本当に凄まじいですね。
逆に、人間のあくなき挑戦や欲求を深く感じることができます。
ライト兄弟が飛行機を開発し、最初はたった12秒間で30mしか飛ぶことができなかった・・・
これをたったと表現するのか、可能性で見ることができるのかは大きな違いですね。
それからたった100年ちょっと、現代では世界中を自由に移動できるようになったわけです。
空間の障壁はテクノロジーによって緩和されていくのがわかりますね。
インターネットで仮想空間が繋がる
そして、1990年頃になるとインターネット時代の幕開けです。
今では誰もがスマートフォンを持つのが当たり前の時代ですが、たった30年前にインターネットが普及することで私たちの時代は大変革が起きました。
メール、SNS、など
インターネットという仮想空間において人と人は簡単に繋がれる時代です。
文通や直接会って話さなくても人と人が繋がることができる。
時間の障壁もテクンロジーによって緩和されていきます。
モノやサービスが繋がるIoTへ
今はまさにIndustry4.0の渦中です。
人工知能の話題に事足りませんが、IoT(Internet of things)もすごいことになってきました。
よく、IoTではモノやサービスが繋がると言われています。
様々なデバイスやモノにセンサーやチップが内臓され、リアルタイムに通信ができるような環境になっていくわけです。
(IoTに関してはもっと調べて別記事でまとめたいなと思いますが今回の本題ではないのでパス)
とにかく、IoT社会になると生活インフラや社会サービスなどが大きく変わる可能性を私は感じています。
IoEは全てが繋がるハイパーコネクション社会
さらに、IoTの上位のイメージとして、IoEという概念も最近ではよく聞くようになりました。
IoE(Internet of Everything)は、その名と通り全てが繋がるわけです。
人と人、人と物質、物質と物質、モノ、サービスなど
ありとあらゆるものが繋がっていくと考えられます。
そうなるとどんな事が起きるのかと考えた時、「どこからどこまでが何なのか?」という境界線が本当に曖昧になっていくと思いませんか?
なぜなら、全てがつながり合って、依存しあっているなら、ある意味境界線がなく、まさにつながり合っていると言えます。
先ほど、ハイパーコネクション社会という言葉を使いましたが、つながり合った社会です。
確かに、物質的な観点から言うと境界線がイメージしやすいですが、モノやコト、サービスといった概念で考えれば境界線というものは存在しません。
これからは境界線がない世界、境界線を自由自在に作れる時代、そんな時代に入っていくと思います。
やっぱり最後には心が繋がれるかどうか
とまぁ、ここまでは前段みたいな話です。
陸海空という物理空間、インターネットのような仮想空間、そしてモノやサービス。
テクノロジーによってこれからもどんどんつながり合っていくと思います。
しかし、テクノロジーは進化する一方で終わらない争い、摩擦、衝突、戦争、紛争・・・
どれだけつながり合い、依存し合ったとしても、最後の最後に繋がれないのは人間同士の心だと思います。
私は、繋がっていく時代だからこそ、より人間の心の交流というものが大事になってくるのかなと思いますね。
ただ、科学技術は人間以外の環境を変化させることはできますが、人間自身を変化させることができません。
人間の認識の変化なくして、本当の意味での心の変化、心の交流はなし得ないと思います。
人間自身を変化させるには認識にアプローチしたテクノロジーが必要です。
繋がっていく時代にこそ必要な認識テクノロジー(Ninshiki Technology、nTech、エヌテック)
これからの時代に一番求められる技術になればいいなと思う今日この頃です。