【AI×診療する】人間って何だ?超AI入門シーズン3第8回

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NHKのEテレで放送されている「人間ってナンだ?超AI入門シーズン3」

 

現代は「IT×●●」というように、あらゆるものにITが入っている時代です。

そして、人工知能(Artificial Intelligence)の進化・発展に伴い、近未来は様々な分野で「AI×●●」となっていくと私は考えています。

だからこそ、多くの人がAIの最低限の知識と理解をしておくべきではないでしょうか。

 

この番組では、AI技術の紹介、また実際の活用事例なども取り上げられていて、超AI入門というように非常にわかりやすく面白い番組ですので、毎回備忘録的に記事として残しています。

 

シーズン3では、実践編。第8回のテーマは「診療する」です。

AIによる内視鏡診断システム

内視鏡から出力された画像を、AIが診断し病変を発見するというものが紹介されていました。

 

人間とAIが録画した動画から病変を見つけることをそれぞれやってみたら、

AIは98%見つけることができたけど、人間は87%だったという実験結果が出たそうです。

勝ち負けという世界で考えたら、AIの圧勝ですね。

 

AIと人間を比べる必要は確かにないなと思うのですが、

人間は、経験からありそうな所にあたりをつけて病変を見るという経験則がベースだと思います。

一方で、AIはあたりをつけるというのではなく常に画面全体を見ているので見逃すことはありません。

 

「経験による蓄積は大事だけど、時にはマイナスに働く場合もある」

 

このことは、改めて考えさせられるテーマだなと思いますね。

 

また、内視鏡の画像診断においてもディープラーニングが活躍しています。

例えば、入力層、特徴を学習、出力というもので整理した場合、

・入力層にはガンの病変を指定した教師データ

・病変の特徴を学習

・98%の病変検知率という出力結果を出した

という具合ですね。

 

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アノテーション(教師データづくり)が大変

今回のテーマだけでなく、本当にAI活用は教師データづくりが大変なんだなと番組を見ていて感じさせてもらいました。

 

例えば、内視鏡診断システムに関しても

結局は人が実際の画像データから一つひとつラベルづけしたデータを用意しなければなりません。

教師データづくりは人間がやることなんですね。

 

そして、教師データを一定量用意したらAIの学習がスタートするという具合です。

どんな教師データを用意するのか、どれくらいの教師データを用意するのか。

その辺りはAI導入における大変なポイントなんだなと思います。

 

AIならではのブラックボックス

本来、病変として検知してほしいものだったとしても時には正しく診断しないケースもあります。

ただ、AIがなぜどのような判断で正しく診断できなかったというのはAIは教えてくれません。

 

人間の思考レベルは数次元が限界ですが、

一方AIは数十〜数百という次元のレベルと言われています。

 

色や形など複合的な特徴から判断を行うAIなので、

ディープラーニングで出た答えを追うことができないというのがまさにブラックボックスと言われる所以だそうです。

 

ただ、難しいものや不正解だったものは、次回の診断に活かすということを繰り返し、学習精度をあげていくのは人間と同じで愛着もわきますね。笑

 

AI導入による新しい医療の形

AIの支援を受けることができる内視鏡医は、熟練医と同じくらいのスキルを身に付けることが簡単にできるようになってくると番組内でもコメントされていました。

 

つまり、医師の技術格差が是正され、均てん化されると期待されています。

専門的で大きな病院に行かなくても、高レベルな医療を誰もが受けられるようになるのは嬉しいことですね。

 

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認知症の早期発見をサポートするAI

他には、精神科医とAI開発会社がタッグになって、会話の記録から認知症の可能性を見つけ出そうという研究の取り組みが紹介されていました。

 

精神疾患の人の特徴である

・指示代名詞(あれ、それなど)が増える

・同じ内容を反復する

・話題の広がりが少ない

などの本当の認知症患者の方の会話記録をもとに、教師データを作っているという話がありました。

 

もう少し技術的な話になると、どんな単語(名刺、助詞、指示代名詞、動詞、など)で構成されているか解析し、それぞれを数値化、ベクトルとして表すということをしているみたいです。

 

そして、この技術につていは、

企業の中でうつ病を見つけるだとか、技術としての広がりが期待される一方で、

どう活用するかは様々な議論がされているそうです。

 

実際の実用化には様々なルールづくりが必要だと言うことですね。

 

 

AI時代の倫理とは!?

AIによる診断の精度がどんどんあがっていったとき、それをどう人間が活用するのかというのが課題になってきます。

たとえば、AIによる診断に対してすべての結果を鵜呑みにするのか、何か判断に足りていないものがあるのか人間が考えることができるのか、など。

 

そこで、重要なのが私たち全員が持つ「集合知」を求めることだと番組内でコメントされていました。

 

人工物の行為に対する人々の責任感が薄れていくことは本当に危険。

最終的に誰も責任を取らないのが人類破滅への道だというのは確かにその通りだと思います。

 

医療の分野については、責任の重さ、命の重さは本当に重大です。

AIによる新しい医療の形がこれからもっともっと議論されていくのでしょう。

 

感想

今回は「診療する」がテーマでした。

 

人口減少時代でもあり、高齢化社会に突入している日本です。

AIによる新しい医療の形はこれからの時代における絶対必要な要素だと私は思っています。

 

むしろ、カルテを書いたり、最適化にAIを導入したりして、

人間が本来やるべきことや創造性にもっともっと力を注いでいかなければならないと思っている人は多いはずです。

 

まさにAI医療革命進行中!

これからはテクノロジーの進化によって生き永らえていく時代です。

誰もが健康で幸せな生き方をするためにも、 AIによる新しい医療の形というものがもっともっと進んでいけばいいなと思いますね。

 

オススメ図書

番組にも出演されている東京大学の松尾教授の講演をお聞きした際に、人工知能関連の推薦図書が紹介されていました。

私もこれらの図書を通して、一般的な知識は身についたと思っていますので、興味のある方はぜひお手にとってみてください。

・入門書として

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの 松尾 豊 (著)

 

・読み物として

人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き ジェリー・カプラン (著)

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