体調不良で寝込んでいる中、睡眠時間の記録や睡眠の質を図るために、AppleWatchの睡眠アプリを使って寝ていて感じたこと。
Appleは、ヘルスケアエコシステムを構築しようとしているはずで、AIを使って実現するだろう「自分専用のAI健康コンシェルジュ」。
これには、個人的にも大きな期待を寄せていて、その未来のために、今からデータを溜めることが重要だと思いました。
1. 「ただの記録」から「生きたアドバイス」へ
これまでのスマートウォッチやヘルスケアアプリは、いわば「記録の保管庫」でした。歩数、睡眠時間、心拍数……。画面を見れば、自分がどう動いたかは分かりますが、そこから「では、今日どう過ごすべきか」という具体的なアクションまで導き出すには、結局は自分自身の経験則に頼るしかありませんでした。
しかし、ここにGeminiのような高度な推論能力を持つAIが加わると、話は一気に変わります。
AIが私の数ヶ月分の睡眠ログ、活動量、さらにはカレンダーの予定までを横断的に把握していれば、**「昨夜の睡眠の質が低いので、今日の午後の会議は少し集中力が切れるかもしれません。15分だけ仮眠を取るのがベストです」といった、驚くほどパーソナルな助言が可能になります。
2. なぜ「今」データを蓄積し始める必要があるのか
「AIが賢くなってからデータを取ればいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、AIの真価は「比較」によって発揮されます。
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平常時の自分を知る: 体調が良いとき、悪いとき、仕事が忙しいとき、リラックスしているとき。それぞれの「基準値」がデータとして蓄積されていなければ、AIは何が「異常」で何が「最適」かを判断できません。
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長期的なバイオリズムの把握: 季節の変わり目や、数ヶ月単位での体調の変化。これらは、短期間のデータでは見えてこないパターンです。
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AIの学習素材としての履歴: 未来のSiriが「あなたの過去1年間のデータ」を読み込めるようになったとき、その手元にどれだけの材料があるかで、アドバイスの解像度は天と地ほど変わるはずです。
だからこそ、私は今この瞬間から、データをコツコツと蓄積することに意味があると考えています。
3. 『AutoSleep』の再開と、データ活用の可能性
その一環として、最近改めて使い始めたのが睡眠計測アプリの定番『AutoSleep』です。久しぶりに起動してみると、UIも機能も以前とは比較にならないほど進化しており、取得できる情報の細かさに驚かされました。
Apple標準の「ヘルスケア」アプリも優秀ですが、サードパーティ製アプリの良いところは、データの詳細な書き出し(CSV形式など)が容易な点です。
例えば、書き出した睡眠データをGeminiなどの生成AIに読み込ませて、 「過去1ヶ月で、最も深い睡眠が得られた日の前日には、どのような行動をしていたか?」 といった分析を自分で行うことも、今の技術ならすでに可能です。
これをわざわざ手動で行わなくても、OSレベルでAIが勝手にやってくれる。そんな未来がすぐそこまで来ていることに、私は大きな可能性を感じています。
4. 未来の「AIコーチ」は、最も身近な理解者になる
私がイメージしている「AI健康コンシェルジュ」は、決して上から目線で指導してくるような存在ではありません。むしろ、誰よりも自分の体の癖を理解し、そっと寄り添ってくれる「伴走者」のような存在です。
これまでのテクノロジーは「外の世界」を知るための道具でしたが、これからのAIは「自分の内側」を理解するための道具になっていくでしょう。
「なんとなく調子が悪い」という感覚が、データとAIによって「〇〇が原因で、こうすれば解決する」という明確なロジックに変わる。それだけで、日々の生活の質(QOL)は劇的に向上するはずです。
まとめ:未来の自分へのプレゼント
今、私が毎日Apple Watchを充電し、睡眠ログを取り続けているのは、未来の自分に「最高のコーチ」をプレゼントするためでもあります。
技術の進化をただ待つだけでなく、その進化を受け入れるための器を自分なりに用意しておく。それは、不確実な未来を楽しむための、一つの作法のようなものかもしれません。
数ヶ月後、あるいは1年後。蓄積されたデータがAIと出会い、どんな言葉を私に投げかけてくれるのか。そんな未来の到来を楽しみにしながら、今日もコツコツと「自分のデータ」を貯金していこうと思います。