超AI入門

【AI×発想する】人間って何だ?超AI入門シーズン3第3回

NHKのEテレで放送されている「人間ってナンだ?超AI入門シーズン3」

 

現代は「IT×●●」というように、あらゆるものにITが入っている時代です。

そして、人工知能(Artificial Intelligence)の進化・発展に伴い、近未来は様々な分野で「AI×●●」となっていくと私は考えています。

だからこそ、多くの人がAIの最低限の知識と理解をしておくべきではないでしょうか。

 

この番組では、AI技術の紹介、また実際の活用事例なども取り上げられていて、超AI入門というように非常にわかりやすく面白い番組ですので、毎回備忘録的に記事として残しています。

 

シーズン3では、実践編。第3回のテーマは「発想する」です。

AIが描くバーチャルアイドル

実在する3万人のアイドル写真から学習し、AIがアイドルを描くというシステムが紹介されていました。

(数十万枚の写真から異質なデータを取り除き整理するデータクレンジングを行って3万枚まで絞り込む)

 

使われている技術としては、GANも紹介されていましたね。

 

GAN(敵対的生成ネットワーク)

本物に近いものを生成するAIと、その審議を判定するAIが対立し、より本物に近いよう見分けがつかないように学習していく。

 

このシステムのビジネス展開として、全身を作ったり、生成したアイドルを動かすということがあるとのことです。

 

例えば、企業のPR活動にバーチャルアイドルやバーチャルモデルを使ったり、

最近ではVTuberなどの言葉もあるので、

確かに、バーチャルアイドルを作って自由に動かすようなビジネスがこれから増えてくるのかなと感じますね。

 

小説を書くAI

小説を学習し、新たな小説を書くAIも紹介されていました。

 

その中で使われている技術として、単語と単語の因果関係を学習し確率の高いものを選定していくというマルコフ連鎖という手法があるそうです。

ただ、このマルコフ連鎖では、短文では力を発揮しても長文になると最初から最後まで文脈が一貫性ある内容になるのはまだまだ難しいそう。

 

AIは人間のように単語の意味を理解しませんね。

単語の関係性、文と文の関係性を把握し、綺麗な文章にしていく研究はこれからさらに進んでいくと思いますが、研究者の方の苦労が垣間見えたような気がします。

 

 

作曲の手助けをするAI

AIが作曲の手助けをするというものも紹介されていました。

アイデアやイメージが枯渇したときに、ふと着想のきっかけを与えてくれるものとしては大いに使えるものだなと思います。

 

ただ、その音というものは、例えば過去のデータから生み出されたものかもしれません。

全く新しい概念や音というものを生み出すのは、まだまだ人間にしかできないものだと思います。

 

あくまできっかけとしてのAIだと思いますが、まさにどう共に創っていく共創ができるのかがキーワードかなと感じました。

 

 

AI×倫理

番組最後に、倫理のことについても触れられていました。

 

AIによるシステムの自律性を高めれば、新たな状況下でどのような判断をすればいいか困難になってくるという問題が出てきます。

 

自律性が高まれば、人間の責任感が薄れてくる・・・

責任感と自律性のバランスをこれからどう整理していくのかがAI時代における重要なポイントなんだなと思います。

 

AIが世の中に浸透していく際、

・AIとの連携で生じる問題の解消

・人間とAIの集合知をどのように最大化

・AIとの連携におyる弊害をどうやって最小化するか

 

など課題はたくさんあると思います。

これらの課題をどう理解していくことになるのでしょう。

 

感想

今回は「発想する」がテーマでした。

 

人間も機械(AI)も仕組みで見れば同じだと思います。

 

人間は過去の経験や体験の蓄積の上で新しいものを創造するし、

AIは過去のデータから創造しますよね。

 

つまり、過去に基準点があるというのは変わりません。

ただ、人間は同じ過去という基準点でAIに勝負しても勝ち目がありません。

 

人間は忘却する生き物であり、記憶するのにも限界があります。

逆にどんな因果にも縛られず、完全であり大自由である創造主のアイデンティティーを選択肢、今ここの一点に集中できるようになっていく必要があるかなと思いました。

 

そうすることで、新しい発想がどんどん出てくるようになっていくのではないでしょうか。

 

オススメ図書

番組にも出演されている東京大学の松尾教授の講演をお聞きした際に、人工知能関連の推薦図書が紹介されていました。

私もこれらの図書を通して、一般的な知識は身についたと思っていますので、興味のある方はぜひお手にとってみてください。

・入門書として

 

・読み物として

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