【AI×味わう】人間って何だ?超AI入門シーズン2第10回

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NHKのEテレで放送されている「人間ってナンだ?超AI入門シーズン2」

AI技術の紹介、また実際の活用事例なども取り上げられていて、超AI入門というように非常にわかりやすく面白い番組です。

 

現代は「IT×●●」というように、あらゆるものにITが入っている時代。

そして、人工知能(Artificial Intelligence)の進化・発展に伴い、近未来は様々な分野で「AI×●●」となっていくでしょう。

 

日進月歩で開発が進むAIの進化の先に、どんな未来が待っているでしょうか?

さて、シーズン2の第10回のテーマは「味わう」です。

食の分野で活躍するAIやロボット

養豚場で活用されるAI

中国ではアリババがAIを駆使し、豚の健康管理や育成を行なっているそうです。

 

カメラや機械学習を使って、豚の顔や声を認識、識別する。

さらに個々を追跡し行動履歴を管理したり、病気の兆候など個体の変化を素早く発見することで高い品質を保つ取り組みが紹介されていました。

 

養豚場だけでなく、牛、馬など

あらゆる動物で適切な管理ができていくのだろうなと可能性は大きく広がっていくと思います。

画像から美味しさを識別するAI

撮影したトマトの画像から「甘味、酸味、旨味、苦味、塩味」を分析するAIが紹介されていました。

 

どういった仕組みで分析を行なっているのかと言うと、

AIの味覚判定は、RGB(Red、Green、Blue)の光の三原色の分光、

つまり人間の目では捉えられない色の違いをキャッチしているそうです。

 

トマトの赤色を分解するとその奥には青と緑も隠れています。

その濃淡を分析しているわけですね。

 

この教師データは、3万件以上の画像とそれぞれの味のデータを学習しているとのことですが、教師データを集めるのは本当に大変なんだろうなと思ってしまいました。

 

人間の目利きはあいまいで、経験則はなかなか伝承しずらいものですが

近い将来人間以上の目利きをし、AIが食べ物そのものの健康まで管理できる日はやってくるかもしれません。

 

AIの「目」が人間の「経験」を超える!?

 

そんな日はくるのでしょうか・・・

 

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ドローン×AI

カメラを搭載して自らの「目」で空間を認識するドローン。

そして、その情報を与えて判断や意思決定を行うAI。

 

ドローンとAIの連動は大きな可能性を持っていると痛感させられました。

 

例えば、

俯瞰した情報から対象を自動追跡したり

効率化し時間を節約したり

重労働を代わりにこなしたり

画像から害虫を探し、必要なところだけ農薬散布したり

など、様々な研究がされていました。

 

結果として、

農家の方が重労働から解放され、

減農薬野菜がたくさん出てくることや、

さらに美味しい食材ができる世界ができてくることは、素晴らしいことだと思います。

 

異常検知と物体検出

キャベツの画像に害虫がいるかどうかを識別するAIが紹介されていました。

 

そもそも、ディープラーニング登場前はどうやって画像認識していたかと言うと、

画像を小さくわけて異常がないか判断、なければ位置をスライドさせて判断、・・・順番に繰り返して識別していくという原始的なやり方をする”異常検知”のやり方を行なっていたそうです。

 

そして、最近はディープラーニングを活用し、

どこの領域に害虫がいそうかを提案するネットワークと、判断するもののネットワークを2つ組み合わせた、”物体検出”のやり方を行なっているそうです。

 

分類、検出、セグメンテーション

画像処理について、もう少し細かく整理されていました。

画像処理を行う段階として、画像の識別には「分類、検出、セグメンテーション」と大きく3段階で整理されるそうです。

 

1)分類

その画像が何なのかを識別すること

例えば公園で子供が遊んでいる画像の場合、「これは公園」と認識すること

2)検出

その画像のどこに何があるのかを識別すること

SNSに見られる顔の検証もこれ

3)セグメンテーション

小さく分類された画像のピクセル一つ一つに対して

そのピクセルが示す意味を、例えば、木、空、芝生、などのようにラベルづけする

 

わけて、認識することができるようになったAI。

「AIはDeepLearningの技術の進化につれて、より世界を細分化しはじめている」

そんな言葉が出てきましたが、本当にその通りだなと思いますね。

 

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認識とアクチュエーター

ここ最近で、料理ロボットや自動収穫ロボットなどもどんどん実用化されてきています。

 

番組内で、それらのほとんどが認識とアクチュエーターの組み合わせだと話されていました。

認識して実際の行動に写すという人間の行為そのものをAIで自動化しているそうですね。

 

 

食のサプライチェーンが進化していく

Industry4.0はいろんな工場がサプライチェーンで繋がってきます。

そうするとお客様がこういう物が欲しいからこういう物を作りましょうというものがどんどん連携していきます。

 

食の分野でもこの考え方が使えるはずと松尾教授がおっしゃっていてなるほどなと思いました。

 

最終消費は個人が家やお店で消費するけれど、そこまでがまだまだ繋がっていない。

だんだん自動化されていくと、食のサプライチェーンが進化していく。

 

今後、5年10年で調理がもっともっと自動化されることが期待でき、

有名シェフの味をコピーしてどこでも食べられるように、

お店で手間をかけた料理を安く食べられる日がくるかもしれません。

 

ただ、有名シェフのお店で食べたいと思う人はなくならないので、それは付加価値になるという話にもうなづけました。

(CDがどれだけ販売されても、ライブに行きたいと思う人がいるのと同じ)

 

どう価値をつけて販売するのか?

このことが大事になってきますね。

 

感想

今回は、「味わう」というテーマでした。

 

根源的な欲求のひとつである食欲。

素材づくりにあたる農業分野にAIが入ることで、これから食の概念は大きく変革していくんだなと感じました。

 

また、改めてAIは画像解析にパワーを発揮するんだなと思いました。

人間の曖昧な目に変わってドローンが代替し、AIで判断・意思決定するという構造は農業においては革命的な出来事なんじゃないでしょうか。

 

 

あと、もう一点重要なポイントだなと思ったのは、

人間の当たり前にやっている行為をアルゴリズム化するのは難しい一方で、

一度プログラムを組めれば、人間よりはるかに早く精密にできるという点をどう捉えるかという話が重要だと思います。

 

AIと人間が共創するAI社会での役割分担。

人類が次のステージに進むために、ちゃんと考えていかなければならないテーマだと思います。

 

オススメ図書

番組にも出演されている東京大学の松尾教授の講演をお聞きした際に、人工知能関連の推薦図書が紹介されていました。

私もこれらの図書を通して、一般的な知識は身についたと思っていますので、興味のある方はぜひお手にとってみてください。

・入門書として

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの 松尾 豊 (著)

 

・読み物として

人間さまお断り 人工知能時代の経済と労働の手引き ジェリー・カプラン (著)

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