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『2030SDGs』カードゲームに参加しての感想・レポート

SDGsというキーワードは最近よく耳にします。

カードゲームや公認ファシリテーターという制度というものもあるというのは知っており、以前から気にはなっていました。

 

今回、タイミングよく参加できるきっかけがあったので、その感想を残しておこうと思います。

そもそもSDGs(エスディージーズ)って何だ?

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略称で、”持続可能な開発目標”を意味します。

 

2015年9月に国連で開かれたサミットの中で、国際社会における共通の目標として決められました。

その内容は、17の目標(ゴール)と1それをより具体的にした169のターゲットで構成されています。

SDGs17の目標

ちなみに、今回のゲームを通して知ったのですが

SDGsが定められる前には、MDGsというミレニアム開発目標という前身になるものが存在していたそうですね。

 

「2030SDGsカードゲーム」はどんなゲーム?

カードゲームはと言うと、実際に2030年までのSDGsの道のりを体験できる構成になっています。

経済・環境・社会という3つの大きな柱のバランスを取りながら、個人の目標と全体の目標をどう達成していくのかを体験することができます。

途中の駆け引きや相談、交渉なども現実社会と同じで非常に面白かったです。

SDGsの本質

このゲームは単にゲームをして終わりではなく、その気づきをどう整理して活かすかが重要になってくると本当に思います。

SDGsの5つの本質として整理されていたので、紹介します。

 

1.連鎖(繋がっている世界)

風が吹けば桶屋が儲かるという言葉があるように、一見全く関係のないものでも循環や連鎖しあって繋がっているということです。

環境問題のことだけやっていたらいいわけではなく、そこには消費と生産や、経済のことなど密接に関わってきます。

私たちが日常使っている商品が産まれるまでには、多くのプロセスがあるわけです。

常に部分認識ではなく、全体認識を持って繋がっている世界を認識できる眼を持たないといけないということですね。

 

2.全部を同時に(全体性)

この全体性というのは、イベントを通して考え方が変わったポイントです。

SDGsで掲げている17個の目標どれかだけをやっていればいいのではなく、17個(もっと言えば 169のターゲット全て)が同時に達成しなければ持続可能とは言えないと言うものです。

自分の得意分野ややりたい分野を必死にするというのもアリですが、そこに固執せず柔らかく広く浅くやっていくことも重要なのかなと思いますね。

 

3.バックキャスティング(ビジョンを描く)

現状の積み上げで未来を作っていくというフォアキャスティングではなく、

未来こうだという到達点から逆転するのがバックキャスティングというものだそうです。

明確なゴールやビジョンを設定し、それを実現するためにはどうすればいいのかというアイデアを出していくことは本当に重要だなと思いますね。

また、Transforming Our Worldという言葉も紹介されていました。

Changeという単語だとちょっとした変化のイメージがきますが、Transformingは根底から変わっていくと言うイメージだそうです。

今までの延長ではなく、未来志向を持って日々実践していきたいと改めて思いました。

 

4.指標化(見える化)

SDGsは、国別の指標を国連が出していてしっかり見える化しているそうです。

どの国がどの目標に対してどこまで進んでいるのか。

客観的に数値化し、見える化することで世界全体の動き方も変わってくるのかなと思いますので、こういう取り組みは本当に大事だなと思います。

 

5.広め方/伝え方

カードゲームのような気軽に体験できるようなものを作るのもそうでしょうし、どう世界に広めていくか、これは本当重要なテーマですね。

いずれにせよ、一人ひとり行動が起点になっていくのは間違いありません。

いい形で、いいスピードで広がって認知されていくことは2030年に向けて重要だなと思います。

 

まとめ

カードゲーム自体はよくできているなという印象ですし、参加者の人たちと一緒になって共通のゴールに向かってチームプレーするのは純粋に楽しかったです。

ゲームの後の振り返りが重要だとおっしゃっていましたが、そこでもっと気づきのシェアやこれからの活動について意見を出していくのは面白いと思います。

 

また、全体性というのは私の中でキーワードだなと思ったんですが、そもそも全体性を持ちづらい”人間の脳の認識のクセ”のことも伝えながら、一人ひとりの認識の変化を通したアクションができるようになっていくのがこれからの時代に必要だなとも感じました。

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